家族の創造性

フロ－リアン プレジウソは飽くなき好奇心の持ち主であり、何にでも興味を持ち、新しいテーマには情熱をもって取り組むなど、常に学ぶことに熱心でした。フローリアンは、レーシングドライバーになることも、天文学者になることも、鉱物学者になることもできました。
しかし、彼の素質と才能と経験といった面から見れば、時計製作はまさに天職でした。

1987年、アントワーヌが実家に工房を構えたとき、フロ－リアンはまだ5歳でしたが、彼は歯車と歯車の連動を観察し、部品で遊び、メカニズムに驚嘆し、父が働く独立時計製造の扉の向こうで才能を形成していきました。世界中から顧客がアントワーヌの仕事場を訪れたとき、フロ－リアンは必ずその場にいて父の仕事ぶりに触れていました。また、父と一緒に旅行し、日本を含む新しい国々を体験しました。

父が通っていたジュネーブの時計学校で時計の勉強に打ち込み、2001年には実技試験を首席で卒業しました。その後数年間、一流時計ブランドで働き、複雑なトゥールビヨン・レギュレーターのデザインで高い評価を得て、彼は決断しました。フロ－リアンは独立と創造の自由を選び、2006年にファミリービジネスに加わりました。

親子は比類なきクリエイティブ・デュオを形成することになりました。溢れ出るアイデアのために二人は常に挑戦を行っています。アントワーヌが提案し、フロリアンが実現させることも、その逆もあります。二人は、共振を利用して周波数を収束させる新しいタイプのレギュレーターを発明するという野心に挑みました。それは限られた時間の中で簡単に解決できるようなことではありませんでした。
父と息子は辛抱強く取り組みましたが、年月は流れます。他のプロジェクトも動き出し、父アントワーヌとの仕事と同時に、フロ－リアンはマイクロメカニクス、ムーブメント設計、研究開発、生産管理など、一流の時計を製作する企業として必要なことに取り組み、また先端技術のための独自のプロジェクトを立ち上げました。

10年近い歳月を経ても、親子二人による新しいトゥールビヨン・プロジェクトの結論は出ませんでした。しかしフロ－リアンは粘り強く取り組み、あきらめることはありませんでした。2015年、彼は画期的なトリプル・ディファレンシャル機構を発明し、国際特許を取得しました。ジュネーブ時計グランプリで優勝した「トゥールビヨン・オブ・トゥールビヨンズ」は、父と息子の手から生まれ、二人の卓越した時計製作への情熱から生まれました。

ローラはジュネーブのエコール・ダール・アップリケ校でジュエリーを学び、2004年にハンス・ヴィルスドルフ財団のコンペティションで優勝した後、2006年6月には首席で卒業しました。
その後、彼女は創作ばかりでなく、エコール・ダール・アップリケ校での教鞭にも時間を割きました。自立と協調の融合を育む彼女の姿勢は、明らかに父親の芸術へのアプローチを彷彿とさせます。
彼女の製作したアニメーション・ジュエリーのコレクションの中で、「トゥールビヨン オブ ラブ」は、ホワイトゴールドのメダリオンにルビーがセッティングされ、トゥールビヨン・キャリッジが搭載された驚くべきモデルです。

愛を表現し、相手のために心を躍らせていることを伝えるたまらなく魅力的な方法です。愛は時を超越しているので、この優美なジュエリーに時間を示す針は不要でした。
ローラ プレジウソがデザインしたこの新しいオート ジュエリーの解釈は、一族の伝統に調和した自由な創造性を反映しています。